第8日目(6/21ボン-ゲルゼンキルヘン)

今日は結論から言うとゲルゼンキルヘンでファンフェストに参加しました。最高でした。何万というチケットをダフ屋から買うよりも、ファンフェストで十分楽しめます。


ボンのホテル。起きると寒い。天気予報を見ると、このあたりは最高で22度らしい。南のほうは30度弱ということはちょっと暑いみたい。
で、まずは朝食。ここも前のホテルとだいたい同じような内容ですね。ただここはホテル代に朝食代も入っているみたい。日本人は他にもいましたが、朝食を食べてたらなんとフローラン・ダバディ登場!しばらく見ていたら目が合ったので会釈したら返してくれた・・・ようです。いい人ね。


さてちょっとばかり無線LANでメールチェックとブログの更新をして外出。やはりちょっと涼しい。風あるし。まずはG-JAMPSへ。入り口で旗(ブルーフラッグ)とステッカーとピンバッチをもらう…。明日もいっちゃお。ここは元々博物館のところを一部借りてやっています。主なエリアは地下。メッセージを書き込んだり、ちょっとした展示があったり、観光案内があったり、ネットが出来たり。自分も一応メッセージを書いてきました。アディダスに引っ掛けて「Impossible is nothing 信じれば勝てる!」と「ボン市民のためにも勝て!」の2つ。まあ、正直あまりボン市民盛り上がっているように見えないんですけど。でもドイツ人の男の子と目が会ったのでお互い親指立てて挨拶。というか、どこでも親指立てとけば何とかなります(笑)。


さてG-JAMPSを出たあとゲルゼンキルヘンに向かうことにしましたが、やはりちょっと寒そう。風もあるし、雨の予報もある。ということでホテルにまた15分くらい歩いて上着(ジャージ)をとりに行きました。この道の途中でも2人のオージーに遭遇して挨拶。「中央駅はどっち?」と聞いてきたので「あっちです」と答えたのですが、彼らはゲルゼンキルヘン駅でも見かけました。
ホテルからボン中央駅まで戻るときは始めてバスを使用。大した距離じゃないけど勉強もかねて。でもバス代いくらかわからなかったのでバス停にいた女性に「中央駅までいくらですか?」と聞くと「1.30だと思うわよ。電車に乗るなら中央駅じゃなくてXXX(駅の裏手のバス停)で降りたほうがいいわよ。」と親切に教えてもらったのですが、やっぱり笑ってはくれないんだよなあ・・・。
バスは程なく到着。女性の教えてくれた通り、1.30ユーロで教えてくれたバス停のほうが近かったです。バス停の名前が発音できなかったのでメモに書いて運ちゃんに見せました。


まずは中央駅から快速で移動。でも乗り換えの時間はメモって来たものの、どこの駅で降りるのか書いてなかった!まあその時間に降りればいいわけで。乗換駅はデュッセルドルフでした。ここからはドルトムント行きのICEで。これも満員。スタジアムへ行くメキシコ人、ポルトガル人。早くもドルトムントに向かう日本人、ブラジル人など。座れずに立ちましたが、もう慣れっこですね。
それにしてもメキシコ人が多い。個人的にはチェルシー関係の多いポルトガルを応援するつもりでしたが、これはメキシコにスイッチ(笑)。ファンが多いチームのほうを応援したほうが確実に楽しいのですよ。
で、ゲルゼンキルヘン中央駅に到着。立ちっぱなしで疲れたのでベンチで休んだら、隣に日本代表のユニフォームを着たドイツ人青年を発見。日本の試合でもないのに嬉しい。もちろん親指で挨拶。せっかくなのでさっきG-JAPMSでもらったステッカーをあげました(どうせなら旗とかもあげればよかったけど)。すごく喜んでくれてずっとステッカーを見ていましたし、ベンチを離れるときに「アリガトウ」と日本語で言ってくれました。こういうの嬉しいです。シャルケの袋をもっていたので地元の人かな。


さて、自分はチケットゲットへ。ゲルゼンキルヘンはとにかくスタジアムを見てみたかったのですよ。あとシャルケゴールキーパーシャツ(半そで)がほしかったのです。これってグレー地にオレンジのラインといかにも清水エスパルスのアウェイキットのようなカラーなので。
まずはチケット。しかし、駅前で話をした日本人男性の話だと400とか600とか。つまり5万以上なわけだそうです。これでもう戦意喪失。試合前なら200くらいで何とかなるかと思っていたのですが。一応さらに200をキャッシュで下ろしましたが、チケットはほぼあきらめました。「I Need ticket」という紙を持った人がメチャンコいるし。


で、次はファンショップ。駅にいた係りの人に「まっすぐ行って、マクドナルドの前を左に回って、まっすぐ行って右手にあるよ」と教えてもらったものの、いまいち自信がもてず、今度はインフォメーションで再度聞き込み。地図を持っていたので書いてもらいました。にも拘らず、なんかわからない。地図的には近いのにいくらたっても目的地に着かないので。近くにいた警官に地図を見せながら、「この通りはここでいい?」と聞いたらそうだというので間違えていなかった模様。で、そのまま進んだら確かにありました。しかし、そのファンショップではお目当てのGKシャツはなくガックリ。なんでオフィシャルのショップなのにないの?おまけに薄暗いし。
ちなみにショップに行く途中の道でフットサルコートがあって、あの有名日本人サポ氏が参加していました。彼はサッカーはうまくないという噂があるのですが…。プレイは見ている暇なかったので確認できませんでしたが、日本代表としてがんばってくれたでしょう。


で、仕方なくスタジアム近くにあるという大きなファンショップへ。試合開始に近いし、チケットも安く手に入るかなーと思って。地下鉄で行こうと思って券売機の前にいたおじさんに「スタジアムへ地下鉄で行きたいんだけど?」と聞いたら「それならバス使いなさい、バス。地下鉄は満員だし、途中で止まるし。バスならダイレクトでいけるから。」とのこと。おまけにバス停の場所まで一緒に来てくれてバスの番号(302番)も教えてくれる。そのあとも親切にしてもらう。
僕「バスはいくらですか?」
おじさん「チケットあるならタダだよ」
僕「チケットないですよ」
おじさん「ないの?」
僕「はい。シャルケのファンショップへ行きたいんですよ。」
おじさん「んー、でもスタジアムへは近づけないよ…。あ、ちょっと待てよ。ファンフェストの会場になら小さいシャルケのショップがあったぞ。行ってみたらどう?」
ということ。ホントかな?街のファンショップになかったものが売っているのかという不安も。じゃあファンフェスト行くか。
302番のバスはファンフェスト会場を経由してスタジアムへ行くのでそのまま302番で行きなさいということで行く。渋滞のため10分ほどかかる。これもメキシコ人だらけ。


ファンフェスト会場で降りる。ファンフェストではチケットが必要という話を聞くけど、ここでもそうみたい。小屋の前で並ぶも…あ、これ荷物預けだ。改めてファンフェスト入り口へ行くとボディ・荷物チェックだけで入場可能でした。入ったらちょうどマニシェ師匠がゴールしたところでメキシコ人多い会場からため息。
この会場、古いスタジアムを使っているみたいで、その一角はスタジアムのスタンドになっています。すり鉢上になっていて高いところからでも見られるような感じです。もちろん、ピッチのあったところは人で満員。やはり明らかにメキシコ人多いです。どちらも赤と緑がチームカラーなので全体的には赤緑一色なのですが。これがまたいい。


ビール買いに行こうとしたら…おお、確かに一角にシャルケのショップ(テント)がありました。そして僕がほしかったGKシャツも!「ニューキットですか?」と聞いたら「キッズ用じゃないよ」と。僕の英語の発音もまだまだか。とにかく試着させてもらう。これもタイ製。Oサイズをまずは試すも…頭入れるのにまたまた苦戦。頭でかいのかな。頭の中身は空っぽだけど。シャツ自体はぴったりだったけど、頭が通しにくいのでXOを出してもらう。こっちは頭もOK。シャツも微妙に大きかったけど、長袖シャツとかトレーナーの上に着る可能性もあるのでこっちを買いました。ここのおばさんも親切だったな。あとはビール。300MLと少な目。


他のグッズ売り場でいいデザインのTシャツが10ユーロが5ユーロで売っていました。これは買うしかないと思ったら、サイズが小さいのしかなかった…けど妹などのお土産用に2つ確保。…実はホテルに戻ってから自分で着てみたら着れた!Sサイズなのに。ちょっと肩が窮屈な感じしただけ。これは妹にはでかいな。いとこにあげよう。


とそんなこんなしてたら前半終了。僕のビールも終了していたのでビールを追加。ここはリユースカップを使っていて、本来3.50ユーロのビールが、空いたカップを持っていくとそれに2.50ユーロで追加してくれるというもの。最後に飲み終わったら1ユーロ返してもらえます。ということで空いたカップを持ってビールを売っているテントへ。そのテントは円形になっていてぐるっとファンが取り囲みあちこっちで「ビールくれ、ビールくれ!」。並ぶなんて文化はないみたいですから。あっちこっちで店員を呼ぶ声。店員が3人でそのうち1人はビール入れる専用なのですから、なかなか順番が来ませんが、みんなカップを上にあげて「ビア!ビア!」。イングランド人あたりだとここで暴動にでもらるんでしょうけど(ゴメン)、メキシコ人は本当に陽気というか。スペイン語わかりませんが「ビールくれ!」の合唱みたいなのが始まったりしてみんな爆笑。僕も一杯引っかけてスイッチは行っていたのでちょっと参加しちゃった。で、結局ビールを手にしたのは10分後くらいでした。となりで待っていたドイツ人男性(彼もかなり待たされていた)が、僕とその隣にいたメキシコ人女性を指差して「彼らもずっと待っているから次はこいつらね」と言ってくれたみたいです。感謝。


前半はちょっと離れたところから見てましたが、後半は喧騒の近くで観戦。試合じゃなくてファンを(笑)。前半メキシコがゴールを決めたときは砂埃が起こりましたが(ピッチ自体は芝ではないため)、メキシコがPKを取ったときも同じく砂埃が。外した後のみんなの「なんてこったい」とい表情は笑えました。


その後、朝食のあと何も食べていなかったので売店で腹ごしらえ。メキシコ料理の屋台がありましたが、チリバーガーを選択。ちょっと並びましたが、並んでいる間には「WBCでメキシコがアメリカに勝ったおかげで日本が優勝できました。グラシアス!」と後ろにいたメキシカンに言ったら「あー、ベースボールは見ていないんだよね。」といわれてドッチラケ。でも「だから今日はメキシコを応援している」と言ったら喜んでくれました。


試合も終盤。何度かチャンスはありましたがメキシコは同点に出来ず試合終了。でも2チームそろってグループリーグを突破してめでたし。


帰りはまたバスで中央駅に。駅でバスを降りたら行きにいろいろアドバイスしてくれたおじさんがいたので「シャルケのシャツ買えたよ!」と報告。このおじさんのおかげに尽きますからね。感謝感謝。心残りはスタジアムを見れなかったことだけど、またいつかシャルケの試合を見に来よう。


そのあとは帰りの電車の時間まで街をブラブラ。またおいしそうなソーセージ屋があったのでそこで注文。先日も「ホットドッグみたいな」と書きましたが、やはりここでもホットドックみたいな食べ物。いや、日本的に言えばホットドックなんですが、メインはソーセージでパンはあくまでもソーセージを挟んで持つためのものって感じです。パンの大きさ1に対してソーセージは3って感じ。うまい。そのソーセージ屋のおばあちゃん。ケチャップとマスタードをかけるか聞いてきたんですが「全部?」と日本語で聞いてきたので驚き。まあ全部といっても2種類なのですが、全部お願いしておきました。
街もメキシカンが占拠。ソンブレロ売っていたり、ステージではメキシコ人が音楽やっていたり、楽しい雰囲気でした。


あとこの街の人はやさしい人が多いですね。開催地ということもあるかもしれませんが。だいたい開催地の人はやさしい人が多い印象です。アウグスブルクは開催地ではなかったけど比較的優しい。それに引き換えボンの人は…。いや、優しいんですけど笑顔がないので。それって求めすぎ?


さて、駅からはICでケルンへ到着。ここから先は…事件です!


RBという近郊列車が止まっていて行き先表示にはBONNの文字があったものの、一応ホームにいたDBの女性職員に「ボンの中央駅に行きますか?」ときいたら「行く」というのでそれに乗ったら…違うところへ行ってしまいました…。なんだかめんどくさそうに答えてたし、嫌な感じだったんだけど。僕の発音が悪かった?いやでも「ボン、セントラルステーション」って言ったよなあ…。
電車に乗ってしばらくして「おかしい」と気づき、車内にあった路線図で確認。駅名を探して確認するのも一苦労。確かに中央駅には行かない路線でした。どうやら途中で乗り換えるとボンの中央駅に行ける駅があったのでそこで下車。めっちゃ小さい駅。「何とかボン」というところ。大丈夫か?と思ったらトラムの駅があり、それで中央駅まで行けそうです。無駄な出費2.20ユーロ。トラムの時刻表を見るとちょうど来るところでしたが、1時間に2本しかありませんでした。危ない。トラムに乗ってよかったのはライン川をまたいで通るためになかなかいい景色を堪能できたこと。あとその真横(ライン川沿い)に日本代表が泊まっているヒルトンホテルが見られたこと。いいホテル泊まっているなあ。


さて中央駅に無事到着。時間は10時だけどまだ明るい。駅のお店はどこも閉まりかけているけど、開いているお店でプレッツェルボルヴィックオレンジを購入。天然水のボルヴィックに味が付いているのは不思議なんですが・・・。確かにオレンジ味でした。


ホテルに戻るとオランダvsアルゼンチンは終盤。乗り間違えなければ少なくとも後半から見られたのにな。仕方ないか。


>>>第9日目へ続く
http://d.hatena.ne.jp/wm06_de/20060623/1151063684