第3日目(6/16シュツットガルト)

6時くらいに起床。ホテルで朝食。メニューはだいたい昨日のホテルと同じ。ここにも日本人がいらっしゃいました。
ホテルの人から「グッドモーニング」って声をかけられる。グーテンモルゲンじゃないのか…。ホテルでは英語が完璧に公用語ですな。


さて今日は試合開催地へ行く。シュツットガルトアウグスブルクに来る途中にも停車したのでチョット戻る形にはなりますが。1時間半くらい。
試合はオランダvsコートジボワール。実際にチケット手に入るかわからないけどまあいっか。オレンジ色のポロシャツ着ていくことに。どっちの国もオレンジ基調だから。しかし、結論から言うと見れませんでした。「見なかった」といった方が正しいのですが。


アウグスブルクからシュツットガルトへはICEも通っていますが、本数があまりないためにまずはRE(快速)で途中のウルムまで。そこからシュツットガルトまではICEで。
ホームに下りて帰りの時間を時刻表でチェック。ICEは毎時12分に出ているみたい。で、ホームを出口方面に行こうとしたら、写真を撮っている人たちが。なんと!ロジェ・ミラ発見!確かにホームにワールドカップのスタッフの人が「Mr.ミラ」って書いたボードを持っていたのですが、このミラだったとは!気さくに写真とっていました。いいオッちゃんでした。


ということで駅を出ます。シュツットガルトは駅前をケーニッヒ通りという歩行者天国がまっすぐ続いていて、その先に宮殿があるとのこと。またこの通りにシュツットガルトのファンショップがあることでそこを目指します。チケット売っている人もいるかもしれないし…。


しかし、とにかくケーニッヒ通りはオレンジの波々、そして波。凄い、というか怖い。オランダの試合はテレビで見るといつも全面オレンジですがまさにそんな感じ。
試合を見に行こうという感覚はその通りを出た瞬間になくなりました。ひとつの理由は、自分みたいな似非オランダファン、もしくはコートジボワールファンが試合を見に行くのは失礼な気がしたこと。どっちのファンにも対応できるようにオレンジのシャツを着ていった自分が恥ずかしくなりました。で、もうひとつの理由はマジで怖くなったこと(笑)。街でこれならスタジアムはどんだけすごいのかと。ファンフェストで楽しめばいいやと。


ただまだ時間はあるのでケーニッヒ通りをスポーツショップを覗いたりしてブラブラ。まっすぐ行くと見えてきたのは宮殿広場ではなくてファンフェスト会場(宮殿広場がファンフェスト会場になっている)。すげー!なにこれ!昼過ぎだというのにこの人の数と盛り上がり!もちろん酒も入っています。暴れたりということはないんですけど、やはり怖いものです。道にはビール瓶がごろごろ。しかしちょっと路地を入ると人はいるのですが比較的静かなエリアもありました。


ちなみにシュツットガルトのファンショップはありましたが、非常に小さいショップでした。昨シーズンのユニフォームのディスカウントも大したことなかったかなあ。


3時過ぎ。小腹がすいたのでさっきの静かなエリア(旧宮殿のあたり)のレストラン出店で食事。英語とドイツ語のメニューがありましたが、あまり良くわからず。ステーキっぽいメニューがあったのでそれを頼んだのですが、出てきたのは切り落とした肉を茹でた様なやつでした。


ファンフェスト会場ではアルゼンチンvsセルビアモンテネグロの試合が流れていますが既にアルゼンチンがリード。立ってみているのも疲れるし、試合は見ずともシュツットガルトのスタジアムには行きたかったのでSバーンで移動。Sバーンの駅は地下。ホームもオレンジだらけ。ホームで電車を待っていると「日本の方ですか?」と声をかけられる。日本人の青年。僕と同じくらいの歳かな。一応、日本代表のタオルを持っていたので、声を掛けていただいたとのこと。その人はチケットを持っているそうでしたが「オランダ人凄いねー」「怖いねー」とお互いに話しつつ中央駅から2駅のスタジアム駅へ(実際にはシートのエリアによって下りる駅は違う)。電車に乗るとオランダ人が飛び跳ねて電車が揺れる(笑)。諦めつつも「チケット買えたら見よっかなー」という気持ちが1割ほどは残っていたので、自分は駅前にとどまりダフ屋探し、彼はスタジアムへと別れる。無事見れたかな?
駅前でボーっとするもダフ屋はいない。こりゃだめだと早々にあきらめる。しかしスタジアムを見るために一応移動。スタジアム入り口までは駅から徒歩5分くらいかな。近い。その間におバカなオランダ人大集合。歩行者の横断待ちのために止まっていたドイツ人の車を取り囲み揺らしてみたり、フェンスに向かって並んでたち小便したり…。最高にバカ!最高です。自分はすぐに折り返して駅へ。駅にいても仕方がないので中央駅に戻る。


とにかく、この体験でワールドカップに対する認識が変りました。凄い。まさに祭りなんだと。オランダ人の盛り上がりに比べたら日本人なんて蚊の鳴くようなもの。国民性の違いがあるから仕方ないけど。でも、彼らはワールドカップの楽しみ方、サッカーの楽しみ方を知っているなと実感。日本人はこれから知ればいい。


町を歩いていると、カナダとかスロバキアとか南アとか「お前ら、関係ないじゃん!」みたいな人もいるけど、そういうのもひっくるめてワールドカップなんだと感じる。日本代表のタオル。最初はカバンに入れていましたが、途中から手に持つようにしたのはそういったため。日本人を変にアピールすると馬鹿にされたり、スリとかに狙われるんじゃないか?とか考えてましたが、関係ない!ということで。

国際交流もあり。写真を撮ってたらオランダ人がカメラに写ろうとしてきた。


それはぜんぜん良くって、むしろ歓迎なんだけど。そのあとが頂けない。「オー、コリア!」だって。韓国人と間違われたらしい。「アイム、ジャパニーズ!」と言ったら「ニッポン!ニッポン!」だって。ニッポンコール知っているんだ…。それ以外にも勝利に沸くアルゼンチン人が握手を求めてきたので握手したりも。すげー力だった。
あと、15歳くらいのドイツ人少年3人組のうちの一人がなんと日本代表のユニフォームを着ている。背中はNAKAMURA10のプリント。確かにアディダスショップでは日本代表のタイ製のユニも売っているんだけど、こういう少年が着ているとうれしい。サムアップと「ダンケ!」で国際交流。彼らもうれしそう。もう一人、別の青年も日本代表のNAKAMURA10のプリントのユニを着ていました。中村、人気者だな。


ケーニッヒ通りをブラブラしていたら既にオラコト戦は後半。スポーツ店の店内のテレビで2-1になっていたのは知っていたけど、ファンフェストの会場で続きを見ることに。自分もみんなと同じくビールでも飲みながら…ってハイネケンかよ!あーオランダのビールか。おまけに温(ぬる)い。ドイツ人は温めのビールを飲む…からじゃなくて、これは単に冷やすのが間に合わないだけ。それだけ凄い消費量。ちなみにファンフェスト外のトイレは有料でした。0.5ユーロ。


で、自分は壮大な勘違いをしていました。オランダが2-3で負けていると思っていました。大画面と言えど、遠くの画面だし、画面左上の表示が見えなくて2-3だとばかり思っていました。試合もオランダの防戦だし。「やべー、暴動起きる前に帰ろう」と思って駅へ。毎時12分のICEに乗ろうと思いましたが、その前にICが来たのでそちらに乗ってしまいました。19:52発だったかな?勘違いしたままシュツットガルトをあとに。アウグスブルクに着いたのは21:30ころ。まだ明るめでしたが、外は小雨でした。


>>>第4日目へ続く
http://d.hatena.ne.jp/wm06_de/20060618/1150584583