第7日目(6/20アウグスブルク-ボン)

5日拠点としたアウグスブルクともお別れ。朝早く起きて荷物をまとめて朝食。
ボンへはICEでマンハイムへ行ってそこからICでボンへ。4時間程度。10時のICEなのでそれまでネカフェ行ったり街をブラブラしたり。まだ10時前なので非常に涼しく散策もいい感じです。ドイツの町はホント緑が多くていいです。


早めに駅へ。水とプレッツェルを購入。ホームでICEを待っているとシドニーFCのシャツを着たオーストラリア人のおっさんを発見。よく聞くとアイルランド系のオージーらしい。家族はアイルランドに残して一人で観戦しているとか。グループFの話をしたり、クラブ世界選手権では僕が東京でシドニーの試合を見たという話をしたり、彼もシュツットガルトのオラコート戦に行ったけどチケットが300ユーロとか言われてあきらめてPVで見たという話をしました。やはり彼もオランダファンはすごかったって言っていました。彼はこれからカイザースラウテルンパラグアイvsトリトバを見に行くということ。シドニーのキャプテンがヨークだからトリトバを応援するといっていました。その他にもミュンヘンでブラジルvsオーストラリアを見たとか、トーゴvs韓国を見たとか。マイナーなチームを応援したいので、その試合ではトーゴを応援したそうですが、韓国の応援はすばらしかったと言っていました。嫌な顔をしておきましたけど。もちろん冗談で(笑)。


さてICE。しかしこれが満員。通路にも荷物があるので移動できずに仕方なくコンコースでスーツケースに腰掛け。予約すればよかったかな。今日は各地で4試合あり、自分が向かう方面ではケルンでイングランドの試合があるのでまさかとは思ったけど・・・いました。イングランドファン。そしてイングランドファンだけじゃない!乗り換えのマンハイムで気づきましたが、あのICEはミュンヘンからドルトムント行き。途中ケルンに止まります。つまりイングランドスウェーデンのファン。ドルトムントに早くも向かうブラジリアン。マンハイムで乗り換えてカイザースに行くトリニダードトバゴパラグアイのファン。同じくマンハイムで乗り換えてベルリンへ向かうドイツファンと、まあそれは多国籍なのでした。ブラジル人は相変わらず態度でかいし、イングランド人は酒屋さんが運ぶようなケースごとビール持ってるし(おバカ過ぎる!)、面白い光景です。一応シュツットガルトからマンハイムまでは30分ほど座ることが出来ました。
さてマンハイムで無事ICに乗り換え。こちらはかなり空いていますが、やはりケルンへ向かうイングランドスウェーデンのファンが多いですね。ボンまでは2時間。座れてよかった。日本人もちらほら。ボンへ行くのでしょう。
ちなみに車内で買ったアップルジュース。ジョー・コール?と思ったらダイスラー(泣)でした。早く復活してくれー!


ボンに到着。以前は首都だったそうですが、あまり大きな駅じゃないですね。
まずはホテルへ向かいます。予約したホテルは中心地の逆側。G-JAMPSのあるほうです。それでももう少し活気があると思ったら・・・いきなり住宅街。地図を記憶することについては自信があるのですが、大丈夫か不安に。まっすぐ行くと大学?があってそこから出てきた若者にホテルの住所を見せて道を尋ねる。それでも「わかりませんね。シティセンターはあちらですけど。」とのお返事。まあ、シティセンターの場所はわかるよ。そっちから来たからね。ダンケと言って別れる。でも自分の勘を信じてそのまま直進。そしたら・・・あったよ!えー、こんなに遠いのかい。徒歩12-3分はしたなあ。


フロントでチェックイン。うーん、なんとなく親切じゃないなあ。笑顔がないんだよなあ。一応英語も通じて意志は疎通するんだけど、なんか気持ちが通じていない感じ。あとエレベータ乗って階のボタンを押してもぜんぜん扉が閉まらないので適当にボタンを押したら何かのアラームボタンでした(笑)(ドイツのエレベーターは閉まるボタンがないようです)。そしたらさっきのフロントのお姉さんが飛んできて「このボタンは押さないでくださいね」って怒られちゃった…。初めての町で初めて話す人がこれだとちょっと悪い印象を持っちゃう。自分が悪いんだけど。でも、自分の部屋の階に到着してまだ仕事をしていたハウスキーパー(というのかな?)のおばさんはいい感じだったのでちょっとほっとしました。


部屋に着くとちょうどドイツvsエクアドルが始まったところ。出かける準備をしながら見ていたらフートが先発じゃんか!よーし、フートユニフォーム着ちゃうぞ。ということで赤いユニフォームを着て外へ。リュックを背負っているから背番号はすぐにはわからないんだけど。いつもボン市民は日本を応援してくれているんだろうから今日はこっちがドイツを応援してやるぞ!って感じで。で、道端のカフェでも試合の中継をやっていましたが、目指すはG-JAMPS。ここでならパブリックビューイングもやってるでしょう。
しかし、付いてみると中に入れず。なんで?と思ったらなんと高円宮久子妃殿下がいらしているとのこと。そういえば久子様、ニュルンベルクの試合も見に来られていて、だれか大会関係者のお偉いさんと一緒に観戦して、なかなかいいカメラを使っているところがドイツでも何度か放送されました。で、妃殿下が帰るまでは入れないというので駅の向こうのミュンスター広場でやっているというパブリックビューイングへ。G-JAMPSは明日来よう。


しかしミュンスター広場のPVは既に満員ということで入れず。入れないことに腹を立てた?おっさんが暴れていました。
さて、どうしよう。ブラブラしていたらインフォメーションを発見。そこに日本語で「今日の練習は18:00から」という掲示とバスでの行き方の詳細が書いてあったので練習を見に行くことにしました。バスセンターへ行くと日本人が凄い並んでる。現地の人も不思議そうに見ていましたが、とにかく日本でのバスと変わりありません。駅から20分くらいで到着。
ちなみに運賃は2.20ユーロ。高いんだよね、意外と。あと、明らかにキセル乗車している人も。1日乗車券持っているならともかくね。だってバスの中で平然と「ドイツはICEくらいしか検札に来ないから」とか言っているし。確かにそうだけど、ホント恥ずかしい。確かにドイツの駅は改札はないし、バスは後ろのドアから乗り降りできるけど。偉そうな事言うわけじゃないけどそういうルール違反は論外。


さて、スタジアムに付くとそこはまるで日本のよう。9割9部日本人でした。何でこういうときに限って日本代表のユニフォームを持ってこなかったのか。仕方なくドイツのアウェイユニを脱ぎ、下に来ていたカーンTシャツに。これは水色だからまいっか。練習のスタジアムに入るにもボディチェックあり。これが長いのなんの。おまけにボトルの持ち込み禁止。さっきボンの中央駅で1.5Lのボトル買ったばかりなのに。


報道陣もたくさん。フジの奥寺アナをここでも発見。でもカメラの三脚を担いでいたので一瞬カメラマンかと思いました。あと渡辺和アナも。テレ朝組の松木、堀池、セルジオ氏もいたり、テレ朝のアナ(角ちゃんじゃないほう)もいらっしゃいましたね。他の局も来ていたけど誰かは良く知りません。


30分くらい並んでスタジアムの中へ。試合でもないのに売店開いています。スタジアムはこじんまりしたもの。ちょっとした準備運動の後は、なんと延々とシュート練習。え?それだけでいいんかい?次の試合、宮本は出場停止だし、加地は別メニューだし、守備の戦術練習とかミニゲームを期待していただけにちょっとガックシ。シュート練習もいろいろバリエーションを織り交ぜてやっていましたが、外してばっかり。入れれれば拍手、外すと「おーい!」「枠飛ばせ!」など怒号も。茂庭なんてシュートを成功したあと腕を広げて「セーフ」のゼスチャー(彼らしいけど(笑))。やはりファンからの声やブーイングは選手の耳に届いているのです。試合前のナーバスなときに、公開練習ってどうなのかなあ?と思ってみたり。しっかしまあ、練習でノープレッシャーの中で決められないというのはどういうことか。もちろんシュート練習でボールのとび具合を確認したり、いろいろ学ぶべきことはあるんでしょうけど、今の段階でそれやるか?どうせ試合では10本程度しかシュート打たないのに。確かに次の試合は勝たないとだめだからブラジル相手の守備練習しても仕方ないんだけどなあ…。周りで見ていた人も同じような感想でした。シュート練習だけで残念と。
スタンドの雰囲気もちょっとマッタリで、おば様連中は(結構女性も多い、特におば様)「誰それ(身内)が離婚して…」とかどうでもいい話しているし。そんなの近所のドトールコーヒーで話せよ(笑)。そのマッタリ感を打破したのが地元ドイツ人。女性が「カーワグッチ」(やはりドイツで川口人気は上がっています)とか「ニッポン」コールをしてくれたり、うれしかったですね。


どうやら本当にシュート練習だけで終わりそうだったので21:00からのイングランドvsスウェーデンをケルンのファンフェストで見ようかと思って移動。まずはボンまでバスで移動するもやはり日本人だらけ。途中の停留所で満員で乗れなかったドイツ人のおばさんがマジで切れてました(笑)。ゴメンネ。


ボンの中央駅からはローカル線で30分くらい。付いたら既に21時だったのですが…いや、これはマジやばい。シュツットガルトのオランダ人以上。すごいというよりこれは怖い。まず、ドイツが勝ったことでドイツ人がお祭り騒ぎ。イングランド人、スウェーデン人ももちろん、なぜかブラジル、メキシコ、ポーランドなどなど…すごい人&大騒ぎ。警官もいっぱい。割れたビール瓶が散乱して歩くたびに「ジャリ」っと音がするし、道路に落ちてるビール瓶を車が踏んで「パリーん!」と割れる音するし。ファンフェストは駅前の大聖堂裏でやっていましたが、満員で入れず。近くの係りのお姉さんに聞いたら「こっちかこっちでもやってるよ」と地図を見せてもらったけど、駅から離れているのであきらめておとなしくボンへ戻ることに。そのお姉さんに「うるさいし、危ないね」と言ったら「そんなことない、安全だよ」だって。うそだよ〜!シュツットガルトはまだ昼間だったからいいけど、ケルンは夜だし、完全に酒でスイッチ入っているから。楽しいという感じはない。怖い。


駅に戻ると面白いのは入り口の天井に壁画のようにアディダスの広告が描かれていること。ベッカムジダンに混じって中村も。でもビミョー。
駅構内の軽食を食べるところでも試合の放送中。ちょうどジョー・コールがゴールを決めたところでした。隣に立っていたスウェーデンのシャツ来た女性は絶句していました。目が合ったので「やられちゃったね」という感じで同情しておきました。
ちなみにケルンの駅はアディダスの「なんちゃら+10」の看板が多数。バラックはもちろん、シュバイン、メッシ、カカや中村はもちろん、初めてジェラード+10、キューウェル+10も見ました。


帰りもICEやICがないのでローカル線で。なんか隣に座った人が怖かったな。嗅ぎタバコならいいんだけど、麻薬?みたいの吸ってたし。ボンに戻ると10時前。もうかなり暗いです。そこをホテルまでちょっと早めに歩いて15分弱。ブラジル戦の後、ここを深夜に歩かないといけませんが、怖いな。タクシーにしようかな。ナイトバスもあるらしいけど、ホテル前につく路線であるかは不明。


夕飯食べていなかったので、ここではじめてケバブ屋を利用。ホテル前にありました。ドネル・ケバブって日本でも食べたことなかったので、初体験。すんごいボリュームでした。肉少なかったけど(笑)。


ホテルに着くとスコアは1-1。そのあとジェラードとラーションのゴールで2-2でドロー。さすがの2人でした。


>>>第8日目へ続く
http://d.hatena.ne.jp/wm06_de/20060622/1150965633